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2025.03.28 サステナブログダイサン公式ニュースSDGs

サステナブログVOL.56~ファッションにもサステナブルを!~
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いつもダイサンブログをご覧いただき、心より感謝申し上げます。

 

ようやく温かくなって、春が近づいていたのを感じるこの頃です。

 

アパレルショップのディスプレイではいち早く春服が並んでいましたが、寒波が来たりと寒い日が続き、手放せなかった厚い手のコートやマフラー、帽子などの防寒グッズ…

 

ようやく衣替えができそうです。

 

 

濃い色や深めの色が多くなる秋冬に比べ、明るい華やかな色の多い春の服は、見ているとわくわくしてきますね。

 

さて、季節や流行を先取りして店頭に並ぶアパレル商品ですが、作られるにはどのくらいの資源が使われているか、考えてみたことがありますか?

 

 

アパレル商品がおこす環境問題

 

 

アパレルファッション産業は、大量生産・大量消費、のビジネスモデルが広がったことにより、環境負荷が極めて大きい産業と言われており、国際的な課題となっています。

 

日本でも、環境省が2020年度より日本で消費される衣服と環境負荷に関する調査を実施しています。

環境省 サステナブルファッション

 

例えば、原材料調達から製造段階までに排出される環境負荷の総量は、年間で、CO2排出量は約90,000kt、水消費量は約83億㎥、端材等排出量45,000トンです。

 

これを服1着あたり換算すると、CO2排出量は約25.5Kgとなり500mlペットボトル約255本製造分、水消費量は約2,300Lとなり浴槽 約11杯分となるのです。

 

 

 

環境省がHPで公開しているデータによると、1990年から2020年にかけ国内アパレルの供給数は増加していますが、一方で衣服一枚あたりの価格は年々安くなり市場規模は下がっています。

 

傾向として大量生産、大量消費が拡大していることが分かります。

 

また、日本人一人あたりの年間平均の衣服消費や利用状況は、下記の通りです。

 

・新たに購入する枚数:平均約18枚

 

・手放す服の平均:約15枚

 

・利用されない服の平均:約35枚

 

手放す枚数より購入枚数が多く、1年間で1回も着られていない服が沢山クローゼットや箪笥を埋めていることとなります。

 

では、服を手放すときの手段については、どうしているのでしょうか。

 

手段は大きく3つあります。

 

1つ目は、リサイクルショップやフリマアプリ等で古着として売却したり、他人に譲渡すること。

 

2つ目は、資源として地域や店舗で回収してもらうこと。

 

 

3つ目は、可燃ごみ、不燃ごみとして廃棄すること。

 

 

3つの手段のうち、可燃ごみ・不燃ごみとして廃棄することの割合が68%を占めています。

 

そのうちの一部は、再資源化されますが、ごみとしてだされた服の66%が焼却・埋め立てされ、重量で表すと年間約45トンにもなります。

 

これは、大型トラック約120台分を毎日焼却・埋め立てしていることになるのです。

 

 

 

 

 

サステナブルファッションとは

 

このような問題から、衣服の生産から着用、廃棄に至るプロセスにおいて将来にわたり持続可能であることを目指し、生態系を含む地球環境や関わる人・社会に配慮したサステナブルなファッションへの取り組みは、近年急速に拡がっています。

 

私達が生きていく上で欠かせない衣食住のうちの一つ、一人ひとりが、その情報を知り、どのように改善していけるか考えていくことが大切です。

 

個人ができるサステナブルファッションの取り組みは何か、考えてみましょう。

 

1 素材をみて購入する

 

服等アパレル商品を購入する場合には、長く着られる品質か、環境負荷の少ない方法で作られているか、社会問題に適切な配慮がされているか等を基準に選んでみましょう。

 

たとえば天然由来の麻やリネンは農薬や肥料をほとんど必要とせず、少量の水で生育します。

 

さらに生育中にCO2を吸収するため、衣類を作るから廃棄する過程でもCO2をおさえることができます。

 

また「オーガニックテキスタイル世界基準認証」「国際フェアトレード認証ラベル」など、第三者機関から認証されたマークの有無を参考にして確認することもできます。

 

 

2 企業やブランド、生産者情報を調べる

 

環境問題や社会問題に配慮した企業やブランドの商品なのかを調べてから、買うかどうかを決めることは、サステナブルな取り組みに間接的に協力することになります。

 

サステナビリティに関心の高い企業はWebサイトにSDGsアクションなどを明記しているので、取り組みについて知ることができます。

 

それに加えて、本当に責任ある消費行動をするためには、ニュース記事や客観的な調査レポートなどからも情報を得ることが大事です。

 

 

3 5Rを意識する

そうはいっても、素材や企業の取組にこだわるより、自分の気に入った商品、好みの服を買いたい!という人は多くいるでしょう。

 

その場合、購入後の行動が大切です。

 

ごみとして廃棄される衣服を減らしたり、資源を大切にするための、下記の“5R”を意識してみましょう。

 

Reduce(リデュース):ごみを出さない

 

Reuse(リユース):廃棄せず繰返し使う

 

Recycle(リサイクル):ごみを再利用する

 

Refuse(リフューズ):不要なものは断る

 

Repair(リペア):修理して使い続ける

 

 

お店で不用な衣類の回収を実施していたりして、交換で割引券がもらえたりするお得なサービスもあったりします!

 

日ごろからSDGsや企業のサステナビリティに関する情報にアンテナを張り、気になるニュースを読むことで、自分のサステナブルなアクションに繋がっていくでしょう。

 

最後までダイサンブログを読んでいただきありがとうございました!

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