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2020.09.01 ダイサン公式ニュースSDGs

「サステナブログ VOL.5 ~サバクトビバッタ編~」
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いつも、ダイサンニュースをご覧いただき、

心より感謝を申し上げます。

 

コミュニケーションデザイン部の林です。

 

こちらの“サステナブログ”では、

持続可能な社会を目指していく為に、

日本や世界各地で問題となっている

地球環境について、毎回気になったテーマを

綴らせていただきたいと思っております。

 

第5回は、「サバクトビバッタ大発生」。

 

 

2020年に入ってから、

サバクトビバッタの大発生が報道されています。

この現象(蝗害:こうがい)が発生すると、

周辺地域の農作物を食い荒らすため

深刻な被害をもたらします。

 

サバクトビバッタの数はおよそ4000億匹ともいわれ、

ケニアでは東京都より広い2400平方キロに及ぶ

巨大な群れが確認されたそうです。

 

東アフリカから発生した大群は、中東、南アジアなど

20カ国以上にも渡って被害が広がっており、

現在、ネパールでも確認されています。

 

発生地域であるケニア、エチオピア、ソマリアでは

空中および地上で殺虫剤散布が続けられていますが、

新型コロナウィルス対策により

各国が出入国や移動を制限しているため、

殺虫剤の調達や散布は難航しているようです。

 

 

また、殺虫剤が散布できる場所でも作物が売れなかったり、

残留した殺虫剤が原因で家畜の死亡が相次いでいます。

このように収入が断たれてしまい、

来年の作付けをあきらめる農家も出ています。

 

駆除作業が後手にまわってしまったこともあり、

深刻な食糧難や生活困窮者の急増をもたらしています。

今後、約4200万人が食糧危機に直面する

おそれがあるとも言われています。

 

日本を含む各国政府や国際機関、NGOでも

緊急の人道支援に乗り出しています。

 

多くの国の人々の生活を脅かしている

サバクトビバッタですが、

どのように大量発生したのでしょうか?

 

まずはその生態ですが、サバクトビバッタは

アフリカや中東の乾燥した地域に生息しています。

 

 

普段は数が少なく群れることもないので、

見つけるのが大変だそうです。

 

ですが、繁殖しやすい条件が整って、

餌場を求め、数が増えて密集すると、

群生相と呼ばれる形へ身体変化が生じます。

 

これは体色が黄色に変化して、

長距離飛行に適した形態に発達します。

さらに大群を作る性質となり、食欲旺盛、

発育・繁殖能力が向上します。

 

サバクトビバッタ1匹当たりでは、

1日に体重と同量(約2g)の植物を食べますが、

広食性で、米、とうもろこし、大麦、牧草、

サトウキビ、綿、野菜、バナナ、雑草など

500種類以上もの植物を食べます。

 

また食べる部位も区別なく、葉、茎、花、

果実、種子、樹皮も残らず食べてしまいます。

 

群生相になるとその食欲はすさまじく、

1平方キロ(約4000万匹)の群れで

1日あたり約35000人分の食料または

牛2000頭分の牧草と同量を食べてしまいます。

 

 

サバクトビバッタが飛び立った後は、

まさに草木1本残ってない状態になるのでしょうか…

 

群生相の群れは、繁殖に適した地域を求めて、

周辺の植物を食べ尽くしては移動を続けますが、

1日100キロ以上の距離を風に乗って飛翔するそうです。

 

 

大量発生のメカニズムは不明な点が多いそうですが、

2018年5月と10月にアラビア半島、

2019年12月にアフリカ東部を襲った

サイクロンにより、同地域で

サバクトビバッタの繁殖に適した環境が続いたことが、

爆発的増加のきっかけとなったと言われています。

 

発生してから、東へ東へ移動を続けている

サバクトビバッタですが、最終的に

日本へ上陸することはあるのでしょうか?

 

 

調べてみますと、どうもサバクトビバッタは

飛行移動するのに、15~17℃の気温が必要になる為、

ヒマラヤ山脈は越えられないようです。

なので、日本に到達するまでもなく、

進路上、手前に位置する東南アジアや中国に

侵入する可能性も低いようです。

 

これだけ大量発生しているのなら、

食用として活用するのはどうか?というのが

頭に浮かびますが、現実として、大発生の初期は

人里離れた砂漠の奥地で発生するため、

採集が困難だそうです。

 

その後、町に飛んできたタイミングでは、

すでに殺虫剤散布が始まっている場合がある為、

町のそばのバッタを食べることは禁じられています。

 

殺虫剤まみれでは、後々人体に

どういう影響があるかわかりませんからね。

 

大量発生したバッタを有効活用をするためにも、

殺虫剤を使用しない防除技術の開発が望まれるでしょう。

 

自然の脅威ともいうべき発生規模のスケールには

ただただ驚くしかありませんでしたが、

日本に上陸する可能性が低いという事で、

一瞬安心をしてしまいました。

 

しかし、持続可能な社会の実現を目指していく中で、

自分たちだけは例外という考え方は成り立たないでしょう。

 

 

現在も被害地域では殺虫剤散布は続けられていて、

終息宣言は出されていませんので、

今後の動向に注目していきたいと思います。

 

以上、こちらのブログを最後まで

お読みいただきありがとうございました。

 

また次回更新時にお読みいただくことを

心よりお待ちしております。

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