【健康経営実践VOL.67 禁煙を成功させるための第一歩】
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さて、突然ですが、近年、禁煙の居酒屋やレストランも増え喫煙者がずいぶん減りました。
厚生労働省の「国民健康・栄養調査」によると、日本の成人喫煙率は長期的に減少が続いています。
特に男性は1960年代には約80%と非常に高かったですが、その後着実に減少し、現在では4人に1人程度の割合となっています。
ここで改めて、喫煙が私たちの体に与える具体的な影響と、禁煙を成功させるためのヒントについてご紹介します。
喫煙がもたらす3つの大きなリスク
喫煙は、体にさまざまな悪影響を及ぼします。
1 がんのリスクが大幅に増加
たばこの煙には、250種類以上の有害物質と、60種類以上の発がん性物質が含まれています。
これらの物質が体内に入り込むことで、肺がんだけでなく、食道がん、胃がん、膵臓がん、膀胱がんなど、多くのがんのリスクを高めることがわかっています。
2 脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まる
たばこに含まれるニコチンは、血管を収縮させ、血圧を上昇させます。
また、一酸化炭素は血液中の酸素を不足させ、動脈硬化を促進します。
これにより、脳卒中や心筋梗塞といった命に関わる病気のリスクが非喫煙者と比べて大幅に高まります。
3 肌や歯に悪影響
喫煙は、美容にも悪影響を及ぼします。
血行が悪くなることで、肌のハリやツヤが失われ、シワができやすくなります。
また、歯が黄ばんだり、歯周病のリスクが高まったりと、見た目にも影響が出てきます。
電子たばこは安全?加熱式たばこ(アイコスなど)との違い
最近では、紙巻きたばこに代わって、加熱式たばこや電子たばこが普及しています。
「紙巻きたばこより害が少ないのでは?」と考えている方もいるかもしれません。
紙巻きたばこは、たばこの葉を燃焼させて煙を発生させます。
この煙に含まれる有害物質が健康被害の主な原因です。
一方、加熱式たばこ(アイコス、グロー、プルームテックなど)は、たばこの葉を高温で加熱し、エアロゾル(蒸気)を発生させます。
燃焼させないため、紙巻きたばこに比べて、一酸化炭素などの有害物質の量は少ないとされています。
しかし、これは「安全」を意味するものではありません。
加熱式たばこの主流煙にも、発がん性物質を含む様々な有害物質が含まれていることが報告されています。
例えば、ある研究によると、加熱式たばこのエアロゾルに含まれる発がん性物質の合計量は、紙巻きたばこの約10分の1程度でした。
しかし、ゼロではないことに注意が必要です。また、製品によっては、紙巻きたばこと同程度のニコチンが含まれるものもあります。
結論として、加熱式たばこや電子たばこも健康リスクを伴います。
どちらも依存性の高いニコチンが含まれており、「禁煙」の妨げになる可能性も指摘されています。
禁煙を成功させるための3つのヒント
「禁煙したいけど、なかなかうまくいかない…」と感じている方もいるかもしれません。
禁煙は一人で抱え込まず、段階的に進めていくことが大切です。
禁煙する日を決める
まずは、「いつから禁煙を始めるか」を具体的に決めましょう。
誕生日や記念日、仕事の区切りなど、自分にとって意味のある日を選ぶと、モチベーションが維持しやすくなります。
周囲の人にも禁煙することを宣言すれば、応援してくれる味方が増えるはずです。
専門家やサービスを利用する
禁煙は自力で乗り越えようとせず、専門家の力を借りるのが一番の近道です。
禁煙外来では、医師が禁煙補助薬(ニコチンパッチや内服薬など)を処方してくれるため、ニコチン離脱症状(イライラ、集中力の低下など)を和らげることができます。
また、地域の保健センターや自治体でも、禁煙サポートに関する情報提供や相談窓口を設けている場合があります。
喫煙の代わりになるものを見つける
「口寂しい」「手持ち無沙汰だ」と感じたら、たばこに代わるものを見つけてみましょう。
たとえば、ガムや飴を口にする、水を飲む、軽いストレッチをする、趣味に没頭するなど、喫煙以外の行動で気を紛らわせる工夫が有効です。
たばこを吸いたい衝動は、通常5分程度で収まると言われています。
この5分間をどう乗り越えるかが成功のカギになります。
禁煙は、自分自身の健康だけでなく、大切な人のためでもあります。
「喫煙は、もう個人の問題ではない」という認識が非常に重要です。
禁煙に成功すれば、上記のリスクを減らすことができるだけでなく、食事がおいしく感じられたり、呼吸が楽になったりと、日々の生活の質が大きく向上します。
タバコが吸えない場所が増え、タバコを吸う場所を探すことがストレスになっているかもしれません。
「喫煙の習慣を断ち切りたい」と思っているなら、今がそのタイミングです!
最後までブログを読んでいただき、ありがとうございました!