『バンゲリング・ベイ』事件
どーも、皆さん、はじめまして^^
いつか、こんな日が来るのではないかと思い頼まれてもいないのに、
先にブログを書いてお声が掛かるのを、お待ちしておりました。
リューでございます。宜しくお願い致します。
私の中では、ダイサン通信(社内報)とのコラボが実現した感覚でございます。
ダイサン通信に掲載するには、ちょっとあまりにも個人的な事すぎるなぁと
言うようなことを書きたいなぁと思います。
ではでは、暫く私の子供時代のエピソードにお付き合いください。
特に30代の方は反応して頂けるのでは無いかと思います。
—事件ファイル①「バンゲリング・ベイ事件」—
私が子供の頃、ファミリーコンピューターというテレビゲームは流行りました。
まあ、知らない方はほとんどいらっしゃらないとおもいますけど…
そんな中『バンゲリング・ベイ』というソフトがありました。
少しシュールな感じのゲームで、子供達は残酷にも『クソゲー』の格付けを
容赦なく浴びせておりました。
お小遣いに限りがある子供は、新しいソフトを購入するのにもひと苦労。
そんな救済処置に当てがえるのが、ソフトの買取。
もういらなくなったゲームを売ってお金にすることが出来るお店が登場したわけです。
今では当たり前になっている中古販売システムですけど、
当時の子供達にとっては活気的な味方の出現でした。
で、当時の私もソフトを売りに行ったわけです。
今では皆無ですが、子供同士でソフトの貸し借りが頻繁に行なわれていた為、
親が言ったんでしょうね、ソフトに直接サインペンで持主の名前を書くヤツが出てきました。
そんな名前入りソフトは価値が下がり買取価格が激減するという
新制度が導入されました。私が売りに行った店は名前入りソフトは、
どんなタイトルでも一律100円でした。
「『バンゲリング・ベイ』買取価格50円になります。」
私にそう言った店員の兄さんは、レジから50円を出そうとしていました。
「あ、ちょ、待って!」
私は、おもむろにサインペンを取り出し『バンゲリング・ベイ』のソフトに
【三○りゅう○】とその場で名前を書きました。
「ハイ、これで100円じゃろ。」
「いえ、50円です・・・」
「だって名前書いてたら100円て広告に書いてるやんか!」
「・・・・・」
あからさまに顔を紅潮させた店員の兄さんの表情から、
”怒”の感情が読み取れましたが、気付かないフリをしていると、
店員さんは御自身のお財布から100円玉を取り出し、私に渡してきました。
「・・・・ありがとうございました。」
先程までとは明らかに異なるテンションの声を背に受け、
店を後にしようとした瞬間、
ドガンッッッ!!!!という凄まじい音!
慌てて振り返ると、私の「バンゲリング・ベイ」を店員さんがゴミ箱に叩きつけている音でした。
店員のお兄さん、あの時は、ごめんね。
もうゲームに名前書かないから、安心して。