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2010.09.09 スタッフブログ

第3回GEKIの WHOS WHO

みなさん こんにちわ

早いもので、3回目を迎えました。

今回は、ハリウッドの裏方にスポットを当てたいと思います。

ファッション業界に綺羅星の如く輝く、有名デザイナーの名を私たちは何人も、知っています。

デザイナーが亡くなっても、メゾンが残り、ブランド神話が現代に生きづいています。

”シャネル・グッチ・ルイヴィトン・ベルサーチ・アルマーニ”

いきなりファッションの話からですが、アカデミー衣装デザイン賞34回ノミネートされ

8回オスカーを取り、生涯1000本の映画に関わり、映画からそのモードを幾度となく流行らせた

ハリウッド最高の衣装デザイナーの名は、映画ファン、それも相当のシネマアディクトとでなければ

知る由もないでしょう。その人の名は、 イーディス・ヘッド (1897~1981)です。

彼女を知らなくても、多くの人が彼女の作品(衣装)は記憶しているはずである。

53年『ローマの休日』のアン王女(オードリー・ヘップバーン)の白いブラウスとフレアースカート・スタイル

54年『麗しのサブリナ』のパリからレディーとなって帰って来たサブリナ(オードリー・ヘップバーン)が穿いた

「サブリナパンツ」51年『陽のあたる場所』でアンジェラ(エリザベス・テイラー)とジョージ(モンゴメリー・クリフト)

が、初めて会う、大金持ちの豪邸友達のいないジョージは、書斎でビリヤード(四つ球)くわえタバコで背中越しにキューをかまえ、スリークッションで球をまさしく当てた時ブルーのカクテルドレス(映画はモノクロ)で

すが、アンジェラがそれを見て驚く、なんとも粋な演出である。

さあ~話をイーディスに戻そう、彼女は、元々絵を描くのが上手で、たまたま新聞にパラマウント社がスケッチ

アーティストを募集している事を知り、当時通っていたアートスクールの友人からデッサンを買い面接を受けたという。いわゆるズルをしたにも関わらず、23年晴れてパラマウントに入社、こうして彼女の強運ともいうべき

デザイナー人生は始まった。

彼女は猛勉強し、30年に入りメイ・ウェストの衣装で注目され、やがてパラマウント初の女性チーフ・デザイナーとなり、『珍道中』のヒロイン(ドロシー・ラムーア)のリゾートウェアをアメリカ中に流行らせたのもこの頃のことである。

48年『皇帝円舞曲』(ジョーン・フォンティーン)監督が、ビリー・ワイルダーと来たら面白くないはずがない、

49年『サムソンとデリラ』のような歴史劇から、54年『裏窓』(グレース・ケリー)の知的で優雅な最新モードまで、ありとあらゆるモードを魔法のように生み出した。ちなみに彼女の一番のお気に入りの女優は、グレースだそうです。ヒッチコック作品の多くが、イーディスのデザインだと知れば、もう1度違った角度から見直したくなってしまう。

イーディスの活躍は、映画だけではなく、60代にパンナムのスチュワーデスの制服のデザイン、国連ガイドの制服もデザインした。映画で彼女の衣装を着た女優が自分の服をオーダーした例も少なくない。

それでも彼女は自分の店もブランドも作ろうとはしなかった。ただひたすら映画に寄り添い、81年に没するまで

彼女は衣装デザインを続けた。

映画に捧げた一生であり、スクリーンを美しく彩った一生である。

”ドレスは、女性とわかる程度にきつく

淑女とわかる程度にゆったりさせることです。

イーディス・ヘッド

今回は、この辺で

また、あなたとお会いしましょう。

GEKIでしたぁ~

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