第4回 GEKIの WHOS WHO
アメリカコメディについて
コメディー映画を大分すると、スラップスティックとロマンティックコメディーにわかれます。
今回は、後者ロマンテッィクコメディーの中でも、ソフィスティケイテッドコメディー
男女の気の利いた都会的な会話のやり取りで形成していくいわゆる
ダイアローグトラディションの担い手、古くは(エルンスト・ルビッチ)
そしてその弟子の(ビリーワイルダー)に行き着きます。
私の、映画好きは小学校6年生頃、テレビの洋画劇場全盛の頃毎日のように、
各テレビ局が映画を放映する中、日曜日12時フジテレビで
“サンデー洋画劇場”というコメディーを中心とした
番組が好きでした。映画をひたすら見ている内に・・・
まずは、男の子ですから、ご他聞にもれずきれいな女優さんから入り、
次は、カッコイイ男優さんに憧れ、
次に、こんなおもしろい映画を作る人(監督)・脚本家へと興味がわいた
GEKI少年の行きついた先が
ビリー・ワイルダー監督(1906~2002)なのです。
59年『お熱いのがお好き』アメリカ映画協会コメディー部門NO・1映画です。
(ジャック・レモン)と(トニー・カーティス)が、ギャングの暗殺場面を見てしまい、
女装して、女楽団に紛れ込み、マイアミに逃避行する
ストーリーで、ここに(マリリン・モンロー)が絡み、おもしろさが倍増します。
57年『昼下がりの情事』われらの(オードリー・ヘップバーン)、
アメリカの善意(ゲーリー・クーパー)、昔伊達男(モーリス・シュバリエ)、
あらすじはアメリカの大金持ちでプレイボーイ(ゲーリー・クーパー)が
パリのホテルリッツで人妻との浮気現場を私立探偵の(モーリス・シュバリエ)に
現場を押さえられようとした時、自分の愛娘アリアーヌ(オードリー・へップバーン)
後にわかるのですが、(ゲーリー・クーパー)を助けてその場から去り、
プレイボーイが夢中になり(モーリス・シュバリエ)に依頼して調べてもらった結果
自分の娘であったので、そのままアメリカに帰ってほしい。
(ゲーリー・クーパー)も納得しパリ駅から汽車で旅だとうとする時、
アリアーヌが別れ際に、今までと同じように別れても私には、何人もの恋人がいると
虚勢をはり涙ながらに訴えるアリアーヌを汽車に抱き上げキスする。
なんとも、粋でおしゃれなハッピー・エンドなのでしょうか。
ワイルダーの作品は、お洒落で・粋なのです。
(小道具の使い方がうまい)、60年『アパートの鍵貸します』での鏡の割れた
コンパクト57年『七年目の浮気』地下鉄の通風孔から風が吹き
マリリン・モンローの白いスカートが捲くれ上がるシーンは、
映画を知らない人でも、ご存知ではないでしょうか?
60年『アパートの鍵貸します』が、完成度は高いが個人的には
63年『あなただけ今晩は』が1番のお勧めか?・・・48年『皇帝円舞曲』も捨てがたいですね。
ワイルダーの映画は、せりふの1行も見逃せませんので、
そういった映画の苦手な方には向きませんが
お洒落で、粋な映画の好きな方におすすめです。
あなたなら・・・どうする?
GEKIでした。