第17回 GEKIの WHO’S WHO
今回は、(ジョーン・フォンテーン)1917~をご紹介しましょう。
1940年代、ハリウッド全盛期を代表する美人女優の一人です。
日本で生まれた米国籍女優で、実姉は、(オリビィア・デ・ハヴィハンド)です。
父親が、東京帝国大学で教授をしていた為、東京・虎ノ門で生まれ
14歳の時、父が元メイドの日本女性と再婚したため、
父を訪ねて再び日本に戻り3年間、聖心女子学院に通った。
1935年、RKOと契約し『風と共に去りぬ』の有名なスカーレット選びに参加、
「スカーレットが無理ならメラニーでも」と売り込みを図るも、姉オリヴィアに
奪われ自殺まで考えた。
『レべッカ』の映画化を知り、セルズニックに売り込み、同作のヒロインに抜擢。
清楚な美貌でメロドラマのヒロインを得意とした。
3歳の時の知能検査ではIQ160であった。
アカデミー賞の歴史で、姉妹で主演女優賞を受賞しているのは、オリヴィアとジョーンだけである。
姉のオリヴィアとの仲の悪さ、確執は有名で、姉が出席する会合には決して参加せず、
たまたま出会っても決して口を聞こうとはしなかったそうです。
40年『レべッカ』・50年『旅愁』もよいのですが、
48年『皇帝円舞曲』・54年『豪快カサノヴァ』のジョーンの美しさをご覧下さい。
作品的にどうのこうのより、ジョーン・フォンテーンを見れるだけでよい、
ハリウッツドに煌めく銀幕のスター達の美の女神達、(グレース・ケリー)、
(イングリット・バーグマン)、(オードリー・ヘップバーン)、(ラナ・ターナー)
(エレノア・パーカー)挙げだしたらきりがありません。
何十年前、歌手の(シンディ・ローパー)が、昔のハリウッド女優のものまねで、
ハリウッド・スマイルと言って歯を見せて笑う仕草が、全盛の頃、歯の矯正あり、整形あり、
なでもあり、の造り上げられた美しさかもしてませんが、
美しい者だけが生きてゆける時代の、彼女達は、犠牲者かもしれません。
何がどうあれ、美しい事にまちがいはありません。
では、今回はこの辺で GEKIでした。