サステナブログVOL.64~SDGs開始から10年。「持続可能な未来」への道~
いつもダイサンニュースをご覧いただき、ありがとうございます。
まもなく2025年も終わります。
今年は、日本初の女性総理誕生という歴史的な出来事や、大阪・関西万博の開催、日経平均株価の記録的な更新など、「時代のうねり」を実感する1年となりました。
そして、2025年は世界にとってもう一つの大きな節目。
2015年にスタートしたSDGsが、ちょうどスタートから10年を迎えました。

みなさんにも、ずいぶん親しまれるようになったSDGs。
10年が経過した今、2030年の目標達成期限を控え、現状どのような状況なのでしょうか。
国連の報告によると、順調に達成に向かっている目標は全体のわずか17%程度にとどまり、多くの項目で進捗の遅れや、停滞が指摘されています。
10年目の現在 見えてきた「進捗」と「深刻な課題」

世界の達成状況を具体的に振り返ってみましょう。
希望と課題の両面が浮き彫りになっています。
■目標5:ジェンダー平等

今年、日本で初の女性総理が誕生したことは大きな一歩でしたよね。
世界的に見ても、議会における女性の割合は10年前の22%から27%へと上昇!
しかし、現在のペースでは完全な平等までにはあと100年以上かかるとか、、、。
賃金格差の解消など、実質的な平等に向けたさらなる加速が必要です。
■目標13:気候変動対策
再生可能エネルギーの導入は世界中で急速に進んでいます。
しかし、今年の暖冬が物語るように、地球の平均気温は上昇を続け、記録的な猛暑や豪雨といった異常気象が続いています。
これは経済活動にも影響を及ぼす、最も緊急性の高い課題です。
■目標8:働きがいも経済成長も
この10年の間に、2020年頃からの新型コロナ感染拡大の影響もあり、リモートワークやオンライン会議が当たり前になりました。
多様な雇用形態が普及し、ワークライフバランスの意識は劇的に向上したと言えるでしょう。
しかし、労働力不足が深刻化する中で、「誰一人取り残さない」形での労働環境の整備は、まだまだ進んでいません。
人材サービスとして見つめる「人的資本のサステナビリティ」
SDGsの達成状況がよく原因の1つに、パンデミックや国際情勢の混乱による「人的資源の損失」があります。
人材サービスを担うダイサンにとって、もっとも重要なのは「人」です。
高度なAIや経済システムが登場しても、それを運用し、新しい価値を生み出すのは人間なのです。
「人生100年時代」において、健康寿命を延ばし、一人ひとりが心身ともに健やかな状態で活躍し続けられること。
この「人のサステナビリティ」の集合体が、停滞しているSDGsの目標達成を押し上げる力になると考えています。
2030年の目標達成にむけて、1人ひとりができることを実行する
SDGsの残り5年をどう過ごすか。
それは、大きな国際目標を追いかけるだけでなく、「自分という大切な資本」をいかに持続可能な状態に保つかを考えることでもあるのではないでしょうか。
決してどこかの誰かがやっていること、という意識ではなく、小さな自分の行動が世界を変えるきっかけになると考えてほしいと思います。
ダイサンはこれからも、「人」が、自分らしく、健康にすごしていけるよう、健康経営の推進を進めてまいります。
激動の2025年を糧に、来年も皆さまにとって、持続的な成長と輝きに満ちた1年となりますように。
どうぞ、良いお年をお迎えください。