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2024.03.15 スタッフブログ二色の浜工場

「箱男」~二色の浜工場ブログ~

—日本の『箱男』という映画が
今年のベルリン映画祭で上映された。

 

監督は、石井岳龍。

 

このニュースを聞いたとき、
「ほんまに作ったんかい」と、
歓喜に近い気持ちになった!

 

1997年、当時は石井聰互という名前だった石井岳龍監督が、
安部公房の小説「箱男」を映画化するという噂を聞いた。

 

石井聰互とは、『狂い咲きサンダーロード』
『爆裂都市』『逆噴射家族』などを手掛けた
日本インディーズ映画界を引っ張ってきた監督である。

 

安部公房の小説が好きで、ほとんど読んでいた私は、
石井聰互が箱男を・・
これは、とんでもない映画になるんでないか・・と、期待していた。

 

が、実際は映画公開の話など聞こえてこず、
私もすっかり忘れていた。

 

ところが、2024年。
突然の『箱男』である。
監督は、岳龍に名前を変えた石井聰互。

 

主演は、永瀬正敏。
27年後の映画化であった。

 

ニュースによると、1997年に映画化の予定であったが、
クランクイン前日に中止になったそうな。

 

当時の主演も永瀬正敏。

 

27年間、映画化を諦めなかった監督の情熱というか、
執念というか、怨念というか。

 

遂に、石井聰互の『箱男』が観れる。

 

感謝しかありません。

 

ちなみに、『箱男』とは、段ボール箱を頭から足まで
すっぽりとかぶり、街を徘徊し、のぞき窓から世界を
見つめる人間の最終形態「箱男」という存在を記録した物語である。

 

写真 ひとシネマより

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