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2020.08.25 ダイサン公式ニュースSDGs

「SDGsマスターへの道 VOL.3 ~ゴール2 飢餓をゼロに 編~」
SDGs世界を変えるための目標

いつも、ダイサンニュースをご覧いただき、

心より感謝を申し上げます。

 

コミュニケーションデザイン部の林です。

 

こちらの「SDGsマスターへの道」は、

SDGs(持続的な開発目標)を社内に広めるべく、

まずは自分自身が第一人者を目指していく企画です!

 

SDGsでは、17の目標を掲げていますが、

今回はSDGsのゴール2、「飢餓をゼロに」について、

皆さんと情報共有できればと思っております。

 

 

このゴール2ですが、詳しくは、

「飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、

持続可能な農業を促進する」とあります。

 

そもそも飢餓とはどういう状態を指すのでしょうか。

 

国連世界食糧計画(WEP)では、

「飢餓とは、身長に対して妥当とされる最低限の体重を維持し、

軽度の活動を行うのに必要なエネルギー(カロリー数)を

摂取できていない状態を指します。必要なカロリー数は、

年齢や性別、体の大きさ、活動量等によって変わります。」と

定義しています。

 

現在、世界の飢餓人口は6億9000万人と推定されています。

これは、世界の11人に1人が飢餓状態であることを指します。

 

つまり最低限の栄養すら摂取できていない人達が、

世界中で日本の人口の約5倍いることになります。

 

そしてその内訳ですが、多い順に

アジアで、3億8100万人、

アフリカで、2億5000万人、

ラテンアメリカとカリブ海諸国で、4800万人となります。

 

 

現時点では、アジアが一番多いですが、

2030年にはアフリカが一番多くなるとも言われています。

 

飢餓はさらに、

突発的な飢餓、慢性的な飢餓と大きく2つに分かれます。

 

突発的な飢餓は、干ばつや洪水などの自然災害、

紛争などによって食料不足が発生することが原因です。

 

慢性的な飢餓は、継続的に食料を手に入らず、

ずっと栄養不足に陥ることです。

 

直接の死因が餓死ではなく、栄養不足による病死である為、

緊急性に乏しいとみなされ、解決が後回しにされがちです。

 

そのため多くの人々は、いつまでも十分な食料を

手に入れることができず、栄養不足の状態が続いてしまいます。

 

この慢性的な飢餓が解決できなければ、

飢餓人口をゼロにすることには繋がりません。

 

飢餓が続けば、そこから不安や不平が広がってしまい、

暴動や紛争を引き起こしてしまうことになりかねません。

まさに負の連鎖です…

 

それに、飢餓による子どもの栄養不良も深刻な問題です。

 

 

世界における5歳未満の死因は、

約3分の1が安価で治療可能な、

肺炎や下痢、マラリアなどとなっていますが、

死因の約半数に栄養不良が関係しています。

 

また栄養不良により発育を妨げられてしまうと、

大人になっても十分に働けなかったり、

知的障害を引き起こしてしまいます。

 

子どもを妊娠、出産する女性が

十分な栄養をとれなければ

生まれてくる子どもの成長や発育に

悪影響を与えるでしょう。

 

慢性的な飢餓を無くすにはどうしたらいいでしょうか?

 

慢性的な飢餓に見舞われてしまうのは、

貧しい途上国で暮らす人々がほとんどですが、

農業で生計を立てている場合が多いようです。

 

 

実態として、貧困が隣り合わせであり、

資金不足により、水、種、十分な肥料が確保できず

生産性は低いため、自給自足もままなりません。

 

また、満足な教育を受ける機会がなかったため、

他の職業に就いて、貧困から脱する選択肢がありません。

 

 

災害や気候変動が発生すれば、

農産物に壊滅的な打撃を受けてしまいます。

 

このような飢餓をゼロにするために必要なのは、

気候変動や異常気象が発生しても耐えうる、

常に安定して農作物を生産できる環境づくりが必要です。

 

 

そのためには、国際協力による

途上国へのインフラ整備や技術支援が欠かせません。

 

日本では、途上国に対して、

食糧援助や資金援助、技術支援などもしていますが

フードバリューチェーン全体を

視野に入れた支援も行っています。

 

これは、農作物だけでなく、農林水産物の製造から

私たちに届くまでに関わっている多くのプロセスを

一つの流れとして、それぞれが連携することで

商品に付加価値をつけることを目的としています。

 

途上国の農家では、

農作物を作っても高く買ってもらえないことがあり、

収入につながらないと、貧困、飢餓から抜け出せません。

 

付加価値をつけていくものは、商品の流通や、

販売なども対象ですので、農家は、安定した需要があれば、

収入が確保できる農作物の生産に安心して従事できるでしょう。

 

 

飢餓については、他にも政府、教育、環境というような

様々な要因が絡む根深い問題ですので、また改めて

皆さんと情報共有させていただければと思います。

 

以上、こちらのブログを最後まで

お読みいただきありがとうございました。

 

よろしければ下記のブログも併せてご覧ください。

 

前回のブログはこちら☟

「SDGsマスターへの道 VOL.2 ~ゴール1 貧困をなくそう編~」

 

SDGsマスターへの道 VOL.1はこちら☟

「SDGsマスターへの道 VOL.1 ~セミナー参加編~」

 

また次回更新時にお読みいただくことを

心よりお待ちしております。

 

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