第10回 GEKIの WHO’S WHO
みなさん、こんにちわ
早いもので、10回目になりました。
今回は、1960年作品 『 アパートの鍵貸します 』を
ご紹介しましょう。
季節的にも、クリスマスから日本では、お正月と言う事でピッタリの名作です。
アカデミー賞、監督賞・作品賞他、6部門に輝きました。
ソフィスケイテッド・コメディーの名匠、(ビリー・ワイルダー)作品、私は、ちなみに50回以上観ています。
ワイルダー最高傑作に、挙げられる1本でしょう。
監督 ・・・(ビリー・ワイルダー)
主演男優・・・(ジャック・レモン)
主演女優・・・(シャーリー・マクレーン)
共同脚本・・・(Ⅰ・A・L・ダイアモンド)
(ビリー・ワイルダー)
私は、ワイルダーと(チャールズ・ブラケット)との共同脚本よりも、(Ⅰ・A・L・ダイアモンド)との
共同脚本の作品群のほうが好きです。なぜかと言うと、作品全体的に明るい気がします。
物語は、お人よしで、冴えない CC・バグスターは、ある事をきっかけに課長4人に、
自分のアパートの部屋を貸す事になってしまい、それを部長に見つかってしまい
クビかとおもいきや、部長もご他聞にもれず、バクスターの鍵が狙いでした。
バクスターは、これをきっかけに出生街道まっしぐらで、日ごろから想いをよせていた
エレベターガールのフラン(シャーリー・マクレーン)をデートに誘いますが、
部長の浮気相手が、フランと気ずき・・・・
舞台劇のような、構成でせりふがワイルダーらしく、実に洒落ている。
睡眠薬を飲み、自殺未遂を起こしたフランをバクスターがなぐさめるシーンで、
友達の奥さんを好きになり、過去の人にする為『毎年、クリスマスにケーキを送っている』
と言うせりふがラストに、繋がる見事な脚本になっています。
コンパクトケース、ドライマティーニのオリーブ、テニスのラケット、チャイニーズレストラン、
ドア越しにあけるシャンパンの音、ジンラミー小道具の使い方も天下一品です。
ワイルダー作品は、ナント粋でお洒落なのでしょうか
同じコンビで、1963年作 『あなただけ今晩は』と言うパリの娼婦と、
警官がヒモになる作品が個人的には、ワイルダー作品では1番好きかもしれません。
『アパートの鍵貸します』は、モノクロで地味な作品ですが,気の利いたせりふの
キャッチボールをやっているような作品です。そう言う作品の好きな方には、超おすすめの映画です。
私も、サラリーマンの端くれですので、サラリーマンの哀愁が、漂うこの作品が大好きです。
結末、職を失っている2人ですがすがすがし気分になるのは、自分だけでしょうか?
コタツの中で、みかん食べながらハリウッド・クラシックを堪能して下さい。
では、今回はこのへんで、GEKIでした。