ビックリマン事件
どーも、皆さんこんにちは^^
リューでございます。今回も少年時代エピソード
でお送りいたします。
—事件ファイル③「ビックリマン事件」—
ビックリマンチョコをご存知でしょうか?
ウエハースチョコの中にちょこっとピーナッツ
が入っていて、手のひらサイズのお菓子です。
と言っても子供たちにとっては、チョコの存在は、
どーでもよくて、おまけで入っている『ビックリマンシール』
の方が主役でした。色んなキャラクターが描かれたシールで
数種類あり何が当たるかは、開けてからのお楽しみという
システムでした。ホントにバチが当たりそうな話ですが、
シールだけ取って、チョコが田んぼに捨てられているのを
目にしたことがあります。(後で問題になりましたけど・・・)
ある日、私の学校は『遠足』でした。
特に打ち合わせたわけでもないのに、なぜか皆、値段に
上限のある(おやつは300円までとか)「おやつ」にチョコが重要ではない
「ビックリマンチョコ」をチョイスするんですね。
ただ、ただ、皆の前で「○○が当たった!」と言いたいだけなんです。
私は、まだ学校を出発して5分もたたないうちに、
バスの中で、ビックリマンチョコを開封しました。
リュー「先生、お菓子食べてもいいですか?」
先生 「まだ、駄目に決まってるじゃろ」
もう開けてるのに、わざわざ聞く私も私ですが、
「お菓子はまだ食べてない」と言うつもりで、
中に入っているシールだけ抜き取ろうとしました。
そのとき、私は何のシールが当たったか、忘れてしまいましたが、
皆、それぞれビックリマンチョコを開けていきました。
ホント誰も先生の言う事を聞きませんでした。
T内「おっしゃ!ヘッドじゃ!」
ヘッドとは、要するにスペシャルなシールでレアなんです。
T内くんのビックリマンチョコには、どうやらそのレアシールが
入っていたみたいで、これでT内くんは、バスの中でしばらく
皆からヒーロー扱いされることが確定した。誰もがそう思っていました。
K邊 「・・・・・・・」
リュー「?K邊どうしたん?」
皆がT内くんのヘッドシール見せて見せてと騒いでいる中、K邊くんは、
ビックリマンチョコを開けたまま、ゴソゴソと何度もチョコの袋の中を
見ていました。
リュー「K邊は何が当たったん?」
K邊 「・・・・・・・」
K邊 「・・・・・コレ」
ゆっくりとチョコの袋から出てきたK邊くんの右手には、真っ白の
ただのダンボール紙が握られていました。
激レアです。つーか品トラです。
たちまちK邊くんは、皆の大爆笑を独り占めにし、T内くんを過去の人に
してしまいました。・・・・が、K邊くんは泣いてしまいました。
K邊「・・・・僕だけダンボール」
その日から、K邊くんは、白いダンボール→白ダン→白と呼ばれるようになりました。
よほど悔しかったのか、K邊くんは、バスを降りてから先生にダンボールの件を
話していましたが、おやつを開けたのがバレて怒られていました。
しかし先生は、公衆電話からわざわざメーカーの「ロッ○さん」に電話してくれて、
クレームを言ってくれていました。
翌日、学校にロッ○さんから大量のビックリマンチョコが届き、皆で分けました。
K邊くんは納得いかなかったみたいですが・・・
K邊くんゴメンね。遠足の思い出の絵に真っ白のダンボール
のドアップを描いてしまって。ラクだったよ。