第2回 GEKIのWHOS WHO
みなさん、こんにちわ
早いもので、2回目の登場です。
今回は女優編でいきたいと思います。
先にお断りしておきますが、私の紹介する人たちは
結構古いです。それは自分が・・・FOOF(フレンズ・オブ・オールド・フィルムズ)
だからです。この言葉は、アメリカニューヨーカーの映画評論家 ポーリン・ケイルさんの
造語で、古い映画が好きで仕方がないと言う映画中毒者の総称です。
さて、前置きが少し長くなりましたが、わたくしのべスト3に入る演技力の素晴らしい女優
それは、:キャサリン・ヘップバーン(1907-2003)
4回のアカデミー主演女優賞は、今から誰もが敗れない大偉業かもしれません。
スペンサー・トレンシーとの名コンビ、コメディー~ブロードウェーの舞台までのその
演技力は、圧巻です。中でも自分の好きな作品は 『旅情』 1955年
デイビット・リーン監督(アラビアのロレンス・ライアンの娘)など、この頃1950年代を
代表する巨匠(監督)は、どのジャンルの作品を撮っても素晴らしいものですね。
ウィリアム・ワイラーも、その代表的監督のひとりでしょう。
作品は、アメリカのオールドミスが、水の都 ヴェネチアに、ひと夏のアバンチュールを求め
度をする大人のラブストーリーです。
俗に、美人とは言えないキャサリンが恋をして行くにつれ美しくなって行く女性を見事に
演じています。随所に、リーン監督の素晴らしい演出が光ります。
例えば、ジェーンとレナートが夜、サンマルコ広場のオープンカフェのシーン満天の夜空には
降ってきそうな星、野外の楽団の演奏は、ロッシーニ、テーブルには恋人同士
ロマンティックこの上ない所に、イタリアの太ったおばぁ~ちゃんが、手籠に一輪づみの花を
売りに来ます。ジェーンが選んだのは、:くちなしの花:後に運河に落としてしまい、レナートが
拾い上げようとしましたが、取れません。ちなみにくちなしの花言葉は、:別離(わかれ)なのです。
もっとも素晴らしいのは、ラストシーン
列車(蒸気機関車)の別離ほど人と人との感情の高鳴りを描けるものはないでしょう。
わたくしが、敬愛してやまない ビリー・ワイルダー監督作 『昼下がりの情事』のラストシーンも
素晴らしいです。この場合は、ハッピーエンドなのですが、
『旅情』のラストに戻りましょう。
ジェーンを乗せた列車が、少しずつ動き始めた時、レナートがくちなしの花を箱に入れて
ジェーンに渡そうと走ってきますが、渡せず箱から取り出し、
君にこれを渡したかったんだよ。
列車から、それに応えるキャサリン・ヘップバーンの右手の演技
まぁ~一度是非見て下さい。スタンディングオベーションしたくなる演技です。
自分で紹介してて、また観たくなりました。
この映画から学んだ事は、パーティの潮時です。
若い頃は、この後もっと楽しい事が起こりそうで最後の最後までと思っていた事が
楽しい内に、終わりにしようと思えるようになった事です。
いやぁ~、映画ってホントに楽しいもんですね!
追伸 ちょっと前『プロジェクト BB』と言う映画にマイケル・ホイの吹き替えで
故 広川 太一朗さんの声を聞きました。わたくしが敬愛してやまない大好きな声優さんの
ご冥福をお祈りいたします。
最後は、太一朗さん風に、イャ~ンバンカー てなことを言ったりなんかしちゃって
バイバイ・ララバイ・オートバイ~