「かいじゅうステップ」~守口・豊里工場ブログ~
子供が生まれてから、
ウルトラマンのことをより詳しく知るようになった。
自分が子供のころは、昭和ウルトラマンから平成ウルトラマンまでのちょうど空白期間であったため、あまりきちんと接してこなかった。だからだろう、より新鮮に感じられる。
ウルトラマンが他のヒーローものと違うところに、怪獣の存在がある。
戦隊シリーズや仮面ライダーなども敵は存在するが、ボスキャラ以外のほとんどは記憶に残らず、玩具化もされない。
しかし、ウルトラマンに出てくる怪獣は ウルトラ怪獣 と呼ばれ親しまれ、すぐにソフビになる。昭和ウルトラマンに出ていた怪獣たちも、今でも普通に登場する。(アリブンタなんて、ルーブにもタイガにも出ていた)
うちの子が所有しているソフビも、ウルトラマンより怪獣のほうが圧倒的に多い。
(ウルトラマンより大きいので、場所をとる)
なぜ怪獣たちは、愛されるのか。
それは、たぶん彼らは生きているからだと思う。
『かいじゅうのすみか』と云う絵本を買った。
ひとりの少年が怪獣たちのすむ場所に迷い込むと云うお話。
そこには、おなじみの怪獣たちがウルトラマンと戦うこともなく、暴れて町を破壊することもなく、人間が付けた名前で呼ばれることもなく暮らしている。
そう、彼らはウルトラマンと敵対するために存在しているのではなく、我々と同じように生きて暮らしているのだ。
しかし、時々彼らは暴れて町を破壊する。
なぜなのか、理由はふたつある。
ひとつ目は、地球侵略が目的の宇宙人に操られている時。
これはどうしようもないので、ウルトラマンに任せよう。
ふたつ目は、我々人間に怒っている時。
我々人間が、彼らの安住の地を侵そうとするとき、彼らは怒る。
警告するのだ、「そこまでにしておけよ」と。
怪獣と人間、それぞれに住むべき場所がある。
そこは、お互いに足を踏み入れてはいけない場所なのだ。
彼らには、それがわかっている。
我々人間も、私利私欲にかられることなく
自分たちの安住の地で慎ましく暮らしていこう。
それが、彼らと共存できる唯一の道なのだ。
と、私は思う。