2017.10.17
スタッフブログ
「赤い帽子のあなたへ。」 ~ 柏原工場ブログ ~
こんにちは。
冷え込んだかと思えば蒸し暑さが戻ってきたりと、
毎朝クローゼットの前で立ち往生している私です。
ようやく秋らしく冷たい風に吹かれた10月13日、
柏原工場の自転車組立検査員として6年半もの間尽力していただいた方の
定年退職送別会が行われました。
検査員とは組み上がった自転車の最終検査(組立点検・調整)を行います。
自転車技士という資格を持つ検査員が自転車製造ラインには不可欠であり、
最終検査をすべてクリアした自転車だけが包装され、市場へ出荷されます。
小柄な体躯で検査員の証である赤い帽子をがぶった彼は、
1台ずつ しゃがんだりかがんだりと自転車のぐるりを点検していく。
2分30秒ほどの間に決められたチェックをこなし、良否の判断をし、記録をとる。
1日の生産台数は190~250台あり、何百回というスクワットと確認作業の繰り返し。
毎日 ただひたむきに、確実に。
いつ見てもきちんと整頓された作業台。
彼の几帳面さと確実な仕事ぶりに大きな安心感を抱いていたのは、
きっと私だけではないと思います。
赤い帽子のあなた。
そんなあなたが工場を去ることにライン一同、今までの感謝の思いと同時に
少なからずの心細さを感じていることでしょう。
けれど あなたが去っていったことで、また私たちは失敗と試行錯誤を繰り返し、経験を得て、
少しずつ少しずつ 今よりも成長していけるのだと思います。
この自転車製造工場でのダイサン株式会社の歴史は長いとはいえませんが、
6年と半年間、自転車組立ラインを支えていただきありがとうございました。
本当にお疲れさまでした。